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2011.10.31 兄妹への思い
もう今日で10月も終わりで、
今年もあと2ヶ月です。
早いものです・・

今月中に、どうしても綴っておきたい事があり、
ブログに書こうと思いました。
2年前の2009年10月に札幌の東区でおきた本棚倒壊事故です。
もうあの事故から2年が経つんですね・・

その日、お姉ちゃんの愛梨ちゃん(当時15歳)は、
妹の愛菜ちゃん(当時11歳)を誘い古本屋へ行きました。
そこで本棚が倒壊して姉妹が下敷きになり、
妹の愛菜ちゃんが意識不明の重体になってしまいました。
そして今もなお、意識が戻っていません。

実は愛菜ちゃんは僕の娘と同じ歳。
しかも、事故の現場は僕がよく通る場所にあります。
今でもここを通る時は、この姉妹の事を思って通っています。

ご両親やご家族の心情を思うと、
とても胸が痛みます。

事故から1年経った昨年の10月、
この姉妹の事を北海道新聞で大きく取り上げていました。

病院のベッドにいる、
とっても可愛い寝顔の愛菜ちゃんを見つめる姉の愛梨ちゃん。
僕は、記事を読みながら泣いていました。

その時のブログです。
姉妹への思い

そして今年。
今度は愛菜ちゃんのひとつ上のお兄ちゃん、豊都くんが、
同じく北海道新聞で今回も大きく掲載されました。

今年、お兄ちゃんと同じ中学校に入学した愛菜ちゃん。
でも、残念ながら、登校ができずに今なお意識が戻りません。
豊都くんは言います。

「早く元気になって、一緒に登校しよう」
「恥ずかしいけど、初日くらいは一緒に登校してあげるから・・」って。
妹思いの良い兄妹ですよね。

今回の新聞の写真は、教室にある愛菜ちゃんの席に座り、
愛菜ちゃんの大切にしていたアクセサリーを握りしめ、
机に貼られている名前の書かれたシールを見つめる豊都くんの写真。

愛菜ちゃんのクラスでは、
給食の時、愛菜ちゃんの机も一緒に移動してくれるそうです。
教科書には載っていない私たち人間にとって、とても大切な事を、
クラスメイトも感じているのではないでしょうか。

本当に、悲しい事故です。
前のブログにも書きましたが、忘れてはならない事故であり、
僕にとっても決して忘れられない事故です。

病室のベッドの下には、
いつでも着られるようにと、制服がしまってあるそうです。

いつか、必ず、意識は戻ると家族は信じています。
そして僕も、その日が一日でも一分でも一秒でも早く訪れる事を、
心から願っています。



tani



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